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海外大学への進学、中学生のうちから準備することは?高校選び・英語学習の始め方

「まだ中学生なのに海外大学の話は早すぎるだろうか」と迷いながら調べている保護者へ。高校選びで何が決まってしまうのか、英語学習はどこから始めるのか、費用はどの桁になるのかを整理しました。

#海外大学#留学#中学生#高校選び#インターナショナルスクール

「まだ中学生なのに、海外の大学の話なんて早すぎるだろうか」。そう思いながらこのページを開いた人は、少なくないと思います。

周りに同じことを考えている家庭が見当たらないと、なおさら気が引けます。

ただ、海外大学への進学には少し特殊な性質があります。大学受験の直前ではなく、高校選びの段階でルートの大部分が決まるのです。

国内の大学入試とは違い、高校3年生になってから「よし、海外を目指そう」と方向転換すると、間に合う準備と間に合わない準備が出てきます。

つまり、早すぎるということはありません。むしろ中学生のいまが、ちょうど考え始める時期にあたります。

高校選びが海外進学の選択肢を左右する

海外の大学に出願するときに求められるのは、日本の大学入試のような一発勝負の学力試験ではありません。

高校での成績(GPA)、英語力を示す試験のスコア、課外活動の実績、エッセイや推薦状といった書類を、高校3年間かけて積み上げた結果として提出します。

高校でどんな学び方をしてきたかが、そのまま出願書類になるということです。

だとすれば、高校選びの時点で「海外大学の出願書類として評価されやすい学び方ができるかどうか」が、すでに一つの分岐点になっています。

国内の大学進学だけを前提にした高校からでも海外大学を目指すことは不可能ではありませんが、学校側のサポート体制やカリキュラムの向き不向きには差があります。

高校選びの3つの方向性

中学生の段階で検討できる高校選びは、大きく3つの方向に分かれます。

国内の一般的な高校から目指す

高校の勉強と並行して英語資格・標準化テストの対策を進め、高3で海外大学に出願するルート。高校側に海外進学の実績・サポートがあるかを事前に確認したい

グローバル系高校を選ぶ

国際バカロレア(IB)認定校、文部科学省のWWL(ワールド・ワイド・ラーニング)採択校、インターナショナルコース設置校など、海外進学を前提にしたカリキュラムを持つ高校

インターナショナルスクールに入れる

授業のほとんどを英語で行う学校。海外の大学に直結するカリキュラムだが、学費は他の2つより高額になりやすい

このうち、グローバル系高校の中でも国際バカロレア(IB)の認定校は、海外大学出願との相性の良さで名前が挙がることが多い学校群です。

IBの最終資格であるディプロマ(IBDP)を取得すると、世界5,000校以上の大学・カレッジの入試で活用できます。

大学によっては、特定科目の履修免除(単位認定)や奨学金・学費減免の対象になるケースもあります(出典: IB教育推進コンソーシアム)。

ただし優遇の内容は大学ごとに違うので、志望校の対応は各大学の公式情報を見るまで分かりません。

IBにはPYP・MYP・DP・CPという4つのプログラムがあり、「一条校」か「非一条校」かで国内の高校卒業資格の扱いも変わります。

詳しくは国際バカロレア(IB)認定校とは?で整理しています。

いずれの方向性を選ぶにせよ、中学生のいまの時点で1つに絞り込む必要はありません。

高校見学や説明会で「海外進学の実績」「英語の授業時間数」「留学制度」を聞いておくだけでも、判断材料はかなり増えます。

英語学習は何から始めればいいか

海外大学の出願には、IELTSやTOEFLといった英語力を証明する試験のスコアが要ります(詳しくは高校生向けの記事で解説しています)。

中学生の段階でこれらの試験そのものに挑む必要はありませんが、土台となる英語力づくりは早いほど選択肢が広がります。

英検は、中学生のうちから段階的に挑戦できる指標として使いやすいものです。

英検2級・準1級は大学入試の英語試験免除や得点換算の対象になっている大学も多く、学習の進み具合を測るペースメーカーとして機能します。

英検対策の進め方は英検®の独学対策と専門指導の違い、大学入試での活用は英検®は高校・大学受験で有利になる?で解説しています。

英検に加えて、オンライン英会話や多読で「読む」「聞く」「話す」の実践量を積んでおくと、高校で本格的な試験対策に入ったときの伸びが違ってくる、という声もよく聞かれます。

ただし学習法の効果には個人差があり、断定はできません。中学生の段階では「4技能をバランスよく触れ続ける」こと自体が目的でも十分だと思います。

費用感を早めに把握しておく

海外大学への進学は、高校選びによって必要な費用の規模が大きく変わります。

中学生のうちに「どのくらいかかりそうか」の桁感だけでもつかんでおくと、高校選びの判断がしやすくなります。

高校段階でかかる学費の目安(年間)

単位:万円

国内の一般的な高校

グローバル系高校(IB・国際コース等)

インターナショナルスクール

※学校・地域・公私立の別により差が大きい目安。インターナショナルスクールは施設費・教材費等が別途かかる場合が多い(Eduria調べ、各種公開情報を基に作成)

インターナショナルスクールは、初等部から高等部までの12年間で総額2,400万〜3,600万円が必要になるという試算もあります(出典: OWIS「インターナショナルスクールの学費は?」)。

高額に見えますが、その分だけ海外大学への接続がスムーズという側面もあり、単純に「高いから外す」と割り切れるものでもありません。

さらにその先、海外大学そのものの学費も国・大学によって幅が大きくなります。

アメリカの州立大学は年間約380万円、私立大学は約520万円、難関私立ではさらに高額になります。

イギリスの大学も留学生向けの学費で年間250万円前後が目安とされています(出典: GO Blog「海外大学進学の費用はどのくらい必要?」)。

国ごとの学費・生活費の違いは、大学留学はどの国がいい?アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド徹底比較で詳しく比較しています。

行き先の国を考え始めたら、そちらもどうぞ。

ここでは「高校段階だけでなく、大学進学後の学費も見込んでおく」という前提だけで十分です。

給付型奨学金という選択肢もある

日本学生支援機構(JASSO)は、海外の大学で学位を取得する学生向けの給付型奨学金制度を用意しています。金額は渡航先や制度の種類によって年間200万〜500万円程度と幅があり、対象条件も細かく定められています。「学費が全額自己負担になるとは限らない」ということを早い段階で知っておくと、費用だけを理由に選択肢を狭めずに済みます。最新の条件はJASSO公式サイトで公表されています。

今の時点で決めなくていいこと

ここまで高校選び・英語学習・費用感について書いてきましたが、中学生の段階で「絶対に海外大学に行く」と決め切る必要はありません。

グローバル系高校やインターナショナルスクールを選んでおけば、国内の大学進学に切り替える自由も残したまま、海外という選択肢を保持できます。

逆に一般的な高校からでも、英語力と情報収集を続けていれば、高2から高3にかけて本格的に海外進学へ舵を切ることは十分できます。

進路を一つに絞る必要はありません。いま気にしたいのは、「高校を卒業する頃に選べる選択肢の数」を減らしすぎないことだけです。

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もう少し先の話として

中学生のうちに準備できるのは、高校選び、英語学習の土台づくり、費用感の把握までです。

実際に出願書類を作り、標準化テストを受け、エッセイを書き始めるのは高校生になってからになります。

高校進学後に何をどの順番で進めるかは、高校生から海外大学に出願するには?学年別タイムラインとSAT・IELTS対策で詳しく解説しています。

また、国内の大学・専門学校に進学したあとで留学や海外大学院を目指すという道も残っています。

こちらは大学生から海外を目指す4つの方法にまとめました。

高校を選ぶ段階になったら、Eduriaの学校検索で海外の大学・語学学校や国内のグローバル系高校の情報もあわせて比較できます。

高校が持つ交換留学・語学研修・海外修学旅行といった制度そのものの違いは留学制度がある高校の選び方、大学の留学制度の選び方は留学できる学校の選び方にあります。

よくある質問

英語が苦手でも海外大学は目指せますか?

中学生の時点で英語が得意である必要はありません。海外大学の出願で求められる英語力の基準に届くまでには高校3年間かけて準備するのが一般的なので、今の時点での得手不得手より、今後どれだけ継続して学習できるかのほうが影響します。

インターナショナルスクールに入れないと海外大学は難しいですか?

そんなことはありません。国内の一般的な高校やグローバル系高校からも、多くの生徒が海外大学に進学しています。インターナショナルスクールは英語での学習環境がすでに整っている分、準備の一部を前倒しできるという位置づけです。

高校からずっと海外に留学させた方がいいのでしょうか?

高校からの海外留学(高校留学)と、日本の高校に在籍したまま海外大学に出願する方法のどちらにもメリット・デメリットがあります。費用・本人の適応力・目指す大学によって最適解は変わるため、どちらか一方が優れているとは言い切れません。

まとめ

  • 決まる時期が早い:出願は高校3年間の積み上げが評価対象。高校選びで幅が決まる
  • 高校選びは3方向:国内の一般的な高校/グローバル系高校(IB・WWL等)/インターナショナルスクール
  • 英語は英検を物差しに:中学生のうちは4技能に触れ続けることが目的で十分
  • 費用の桁:高校段階で年30万〜380万円。大学段階はさらに国により幅が大きい
  • 今決めなくていい:中学生の役目は、選択肢を狭めすぎないことだけ

次にやること — 通える範囲の高校を3校挙げて、学校説明会で「海外大学への進学実績はありますか」と1問だけ聞いてみてください。この質問への答え方で、その高校が海外進学をどう扱っているかがかなり分かります。

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