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プログラミングは高校を選ばないと学べない?情報Ⅰ必修化で変わったこと

「プログラミングが学べる高校」で調べたら工業科や情報科の話ばかり出てきて、普通科に行くと出遅れるのではと不安になった中学生・保護者へ。2022年度から全高校生がプログラミングを学んでいること、専門学科との違いが時間数であること、高専という別ルートを整理しました。

#プログラミング#情報Ⅰ#高校選び#高専#進路

プログラミングをやりたい。そう思って「プログラミングが学べる高校」で調べると、工業高校の情報技術科や、私立の情報コースの話が出てきます。

近くにそういう高校がなかったり、偏差値が合わなかったりすると、普通科に行ったら出遅れるのではないかと不安になります。

先に結論を書くと、プログラミングは、いまどの高校に行っても授業で学びます。2022年度から必修になったからです。

専門の学科と普通科で違うのは、学ぶかどうかではなく、どれだけの時間をかけるかです。

2022年度から、全員が授業でプログラミングをしている

高校には「情報Ⅰ」という科目があります。2022年度(令和4年度)に新しい学習指導要領が始まったときに新設された、全員が必ず履修する科目です。

扱う内容はこうなっています。

プログラミング

実際にコードを書いて、処理の流れを組み立てます。使う言語は学校によって違い、PythonやJavaScript、教育用の言語などが選ばれています。

モデル化とシミュレーション

現実の問題を数式や図で表して、コンピュータで動かして確かめる考え方を学びます。

ネットワークとデータベース

通信の仕組み、情報セキュリティ、データの保存と取り出し方の基礎までが範囲に入っています。

情報デザインと情報モラル

伝わる形に情報を整理する考え方と、情報社会での振る舞い方を扱います。

この内容は、普通科でも工業科でも商業科でも共通です(文部科学省高等学校学習指導要領 情報科関係資料)。

2025年からは大学入学共通テストの出題科目にもなっていて、こちらは「情報Ⅰ」は大学入試でどう出る?で扱っています。

つまり「プログラミングを学べる高校を選ばないと触れられない」という状況では、もうありません。

専門学科との違いは、かける時間の量

では専門の学科に行く意味がないかというと、そうではありません。差が出るのは時間です。

高校の授業は「単位」で数えます。1単位はおおむね35コマ分の授業にあたります。

情報系の授業量中身
普通科情報Ⅰが標準2単位全員共通の内容。学校によっては選択科目の「情報Ⅱ」が置かれる
工業科・商業科の情報系学科専門科目として25単位以上情報Ⅰに加えて、プログラミング、システム開発、ネットワーク技術などの専門科目

専門学科では、卒業までに専門科目を25単位以上履修する仕組みになっています。情報Ⅰの2単位とは桁が違います。

実習室の設備や、資格試験に向けた授業が組まれているのもこの学科の特徴です。

一方で、専門科目に時間を使う分、普通科より一般教科の時間は少なくなります。大学進学を前提にするなら、この点は先に確認しておきたいところです。

選択肢は4つある

1

普通科(情報Ⅰ+自分の時間)

授業で基礎を学び、そこから先は自分で進める形です。プログラミングは学校の外でも学べる分野なので、この組み合わせで進む人は多くいます。大学の情報系学部を目指すなら、一般教科の時間を確保できるのは利点になります。

2

工業科・商業科の情報系学科

情報技術科、電子情報科、情報処理科といった名前の学科です。専門科目に多くの時間を使い、実習と資格取得が中心になります。就職の道が近い一方で、進学するときは受験科目との兼ね合いを見ることになります。

3

高等専門学校(高専)

中学卒業後に入る5年制の学校です。高校ではなく高等教育機関にあたり、後述のとおり進路の形が変わります。

4

通信制高校のITコース

自分のペースで学びながら、プログラミングを扱うコースを置く学校があります。学習時間の自由度が高く、学校外の活動と組み合わせやすい形です。通信制のしくみは通信制高校とは?で扱っています。

高専は「高校」ではない

見落とされやすいのが高専です。

国立高等専門学校機構が設置する高専は全国に51校あり、中学校卒業後の15歳から入学できる5年制の高等教育機関です。

本科5年のあとに、さらに2年の専攻科もあります(国立高等専門学校機構)。

高専を選ぶときに知っておきたいこと

5年制なので、途中で「やっぱり違う分野に行きたい」となったときの進路変更は、高校より難しくなります。入学時点で工学系に進む意思が固まっていることが前提の学校です。

逆に方向が定まっているなら、15歳から5年間、専門分野に連続して時間を使えます。大学の3年次に編入する道も一般的で、就職でも評価されています。中学生の段階で決めきれるかどうかが、いちばんの分かれ目になります。

学校の外で学ぶ道は広い

プログラミングは、学校の授業以外で学べる度合いが大きい分野です。

Eduriaに登録している学校・スクールのうち、プログラミングを扱っているものを校種別に数えると、次のようになります。

プログラミングを学べる学校・スクールの校種別内訳

専門学校と大学が中心で、社会人・学生向けのスクールも登録されています。

単位:校

専門学校

大学

プログラミングスクール

短期大学

※Eduriaに登録があり公開されている学校・スクールのうち、「プログラミング」に分類されているものの集計(2026年7月時点)。全国のすべての学校を網羅した数値ではありません。

この一覧に高校が入っていないのは、高校では情報Ⅰとして全員が学ぶため、特色として掲げる学校が限られるからです。

高校を出たあとの選択肢のほうが、はるかに数があります。

中学生の段階で先に触れておきたい場合は、学校の授業を待たずに始める方法もあります。

小中学生を対象にしたオンラインのスクールなら、高校選びと並行して続けられます。

アンズテック(小中学生専門のオンラインプログラミングスクール)

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小学生・中学生を対象にしたオンラインのプログラミング教室です。ゲーム制作を通じて手を動かす形なので、情報Ⅰで扱う内容に入る前に、プログラミングが自分に合うかを確かめる使い方ができます。無料体験があります。

無料体験を見る

高校生のうちにできることとしては、ITパスポートや基本情報技術者といった国家試験があります。

年齢制限がなく高校生でも受けられるもので、難易度と勉強時間は基本情報技術者試験の難易度にまとめています。

高校で全部が決まるわけではない

プログラミングを仕事にする道は、高校の学科で閉じません。大学の情報系学部、専門学校、スクールと、それぞれ入口が用意されています。

何がどう違うかはプログラマーになるには大学が必要?で、修業年限や称号の面から整理しています。

中学生の段階で分かれ目になるのは「プログラミングをどこで学ぶか」よりも、専門分野に早く絞りたいのか、選択肢を広く持っておきたいのかのほうだと思います。

前者なら情報系学科や高専、後者なら普通科に進んで学校の外で手を動かす形が合います。

まとめ

  • 全員が学んでいる:2022年度から情報Ⅰが必修。プログラミングは範囲に入っている
  • 違いは時間:普通科は標準2単位、専門学科は専門科目25単位以上
  • 専門学科の代償:一般教科の時間は減る。進学を考えるなら受験科目との兼ね合いを見る
  • 高専は5年制:15歳から入る高等教育機関。方向が定まっているなら強いが、進路変更はしにくい
  • 学校の外が広い:高校卒業後の選択肢のほうが数がある

次にやること — 気になっている高校のシラバスか教育課程表で、情報の授業が何単位あるかを見てみてください。学校のサイトに「教育課程」として載っていることが多く、パンフレットの「ICT教育に力を入れています」という一文よりも、実際にかけている時間がはっきり分かります。

※情報Ⅰの位置づけと内容は文部科学省の高等学校学習指導要領 情報科関係資料、高専の制度は国立高等専門学校機構の公表内容によります。学校数はEduriaの登録データ(2026年7月時点)に基づく集計で、全国のすべての学校を網羅したものではありません。

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