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高校生から海外大学に出願するには?学年別タイムラインとSAT・IELTS対策

海外大学を目指すと決めたものの、SAT・IELTS・エッセイ・推薦状を何からいつまでにやればいいのか分からない高校生と保護者へ。学年別のタイムライン、テストの違い、出願方式、費用と奨学金を整理しました。

#海外大学#留学#高校生#SAT#IELTS#TOEFL

海外の大学に出願すると決めたところで、多くの高校生が最初につまずきます。標準化テスト、英語資格、エッセイ、推薦状。

名前は聞いたことがあっても、どの順番で、いつまでに、どのくらいの水準まで仕上げればいいのかが、日本の大学入試の情報だけを見ていても出てこないからです。

しかも周りに同じルートの先輩がいないと、聞ける相手もいません。ここでは、まずその「順番」から並べていきます。

中学生のうちに高校選びや英語学習の土台づくりを済ませてきた人も、高校に入ってから急に「海外も選択肢に入れたい」と思い始めた人も、ここからの動き方は変わりません。

海外大学出願の18か月以上前、つまり実質的には高校1〜2年生の段階から準備を始めるのが標準的なペースとされています(出典: 河合塾 海外大進学相談センター)。

出願書類として求められるもの

海外大学、特にアメリカの大学の出願で評価されるのは、日本の一般入試のような一発の学力試験ではありません。

高校3年間の成績(GPA)、標準化テストのスコア、課外活動の実績、エッセイ、推薦状という複数の要素を組み合わせた総合評価です。

どれか一つが突出していれば通るという仕組みではないぶん、準備の抜け漏れがそのまま弱点として残ります。

学年別の準備タイムライン

1

高校1年生:情報収集とGPAづくり

海外進学関連のイベントに参加し、志望校の候補をゆるく持っておく段階。同時に、高校の成績(GPA)は入学直後から出願書類の一部になるという前提で、日々の勉強に取り組む。部活動やボランティアなど、後でエッセイの材料になる課外活動もこの時期から積んでおきたい。

2

高校2年生:英語資格と標準化テストの対策開始

IELTS・TOEFLなど英語力を証明する試験の対策を本格化させる時期。あわせてSAT・ACTなど大学が求める標準化テストの対策も始める。志望校のリサーチを進め、後半にかけて出願校を絞り込んでいく。

3

高校3年生 春〜夏:テスト本番とエッセイ執筆

SAT・ACT、IELTS・TOEFLの本番を受け、必要なスコアを固める時期。並行してエッセイ(Personal Statement等)の下書きを進める。イギリスの大学を目指す場合は、この時期にPersonal Statementの初稿とUCAS出願校(最大5校)の決定を進める。

4

高校3年生 秋:出願と推薦状の依頼

Early Decision・Early Actionは11月上旬〜中旬、Regular Decisionは1月上旬が主な締切の目安(大学により異なる)。イギリスの場合はUCASの一般出願が1月中旬〜下旬、オックスブリッジ・医学部系は10月中旬が締切となる。推薦状を依頼する先生には、この時期までに余裕を持って相談しておく。

5

高校3年生 冬〜春:合格発表と進学先の決定

出願方式によって合格発表の時期は異なり、Early Decision/Actionは12月頃、Regular Decisionは3月頃が目安。最終的な進学先の決定期限は、多くのアメリカの大学で5月1日(National College Decision Day)に設定されている。

このスケジュールはアメリカ・イギリスを中心とした一般的な目安で、国・大学ごとに変わります。

志望校が決まった時点での正確な日程は、その大学の公式サイトの募集要項で公表されます。

オーストラリア・ニュージーランドのように入学月が2月・7月の国もあり、その場合は逆算の起点そのものが変わります。国別の締切カレンダーは海外大学の出願はいつから?国別の締切カレンダーにまとめました。

GPA:高校の成績がそのまま出願書類になる

GPA(Grade Point Average)は、高校の成績を4.0満点のスケールに換算した指標で、多くのアメリカの大学で出願要件の中心に置かれます。

目安として、4.0満点のうち3.0以上を求める大学が多く、難関大学を目指す場合は3.5以上が一つの基準とされています(出典: Wordvice「海外大学院受験のための基本情報」)。

日本の高校の5段階評価(秀・優・良・可・不可)は4.0スケールに単純換算されることが多いものの、最終的な換算方法は大学ごとに異なり、出願書類に記入するGPAはあくまで参考値として扱われます。

ここで効いてくるのが、高校1年からの成績が対象になるという点です。日々の定期試験が、そのまま出願書類の一部を作っていることになります。

SAT・ACT:どちらを受けるか

SAT・ACTのスコア幅

単位:点

SAT(英語・数学の2科目構成)

ACT(英語・数学・科学の3科目構成)

※SATとACTは満点・出題範囲の構成が異なるため単純比較はできない。大学によって受け入れ試験・提出要件が異なる場合があるため志望校の要項を確認すること

SATは英語・数学の2科目、ACTはこれに科学(Science)を加えた3科目構成という違いがあります(出典: アメリカ大学ランキング「ACT®とは?」)。

多くの大学は両方のスコアを受け入れているので、どちらが自分の得意分野に合うかで選べます。

日本人受験者の目安としては、SATで1250点前後を一つの到達点とする声もありますが、これは進学先や個人の状況によって大きく変わる数字であり、絶対的な基準ではありません。

IELTS・TOEFL:どちらを受けるか

IELTS・TOEFLのスコア幅

単位:点

IELTS(バンドスコア)

TOEFL iBT

※IELTSは0.5刻みのバンドスコア、TOEFLは4技能各30点満点の合計で採点方式が異なる

TOEFLはアメリカ・カナダの大学でほぼ100%近く受け入れられている一方、イギリス・オーストラリアの大学は伝統的にIELTSを重視してきた経緯があります(出典: GyanDhan「TOEFL vs IELTS」)。

つまり、どちらを受けるかは得意不得意より先に、志望する国でだいたい決まります。

アメリカの大学ではIELTS 6.0〜6.5、TOEFL 90〜110あたりが一つの目安とされますが、必要スコアは大学・学部によって大きく異なります。

エッセイと推薦状で見られていること

エッセイ(Personal Statement等)

自分自身の考え方や経験、大学で何を学びたいかを伝える文章。単なる自己紹介や実績の羅列ではなく、自分の視点が伝わる内容が重視される

推薦状

多くの大学院・大学で複数通(大学院ではおおむね3通)が求められる。誰に依頼するかは早めに決め、依頼する先生には十分な準備期間を渡す

課外活動の実績

部活動・ボランティア・生徒会など、高校生活の中で継続して取り組んだ活動。エッセイの具体的な材料にもなるため、高1のうちから意識して取り組みたい

出願方式の違い:ED・EA・RD

アメリカの大学出願では、Common Appを通じて複数の出願方式を選べる大学が多くあります。

方式特徴
Early Decision(ED)合格したら入学が確定する拘束型。締切は11月1日〜15日が目安、合格発表は12月頃
Early Action(EA)早期出願だが入学の確約は不要。締切はEDと同時期、合格発表も12月頃が目安
Regular Decision(RD)一般的な出願方式。締切は1月1日前後、合格発表は3月頃が目安

出典: BestColleges「College Application Deadlines」、Studential「Common App Deadlines」

EDは合格したら入学が確定する拘束型なので、他校と比べて決めたい場合はEAかRDになります。ここは戦略が分かれるところです。

イギリスの大学に出願する場合は、Common Appを使いません。

UCAS(Universities and Colleges Admissions Service)という、別の出願システムを使います。

出願の締切は入学前年の1月中旬が一般的で、オックスフォード・ケンブリッジや医学、歯学、獣医学系は10月中旬とさらに早くなります(出典: gostudyin「イギリス大学出願スケジュール完全ガイド」)。

費用と奨学金

海外大学の学費は国・大学によって幅が大きくなります。アメリカの州立大学で年間約380万円、私立大学で約520万円、難関私立大学ではさらに高額です。

イギリスの大学は留学生向けの学費で年間約250万円が目安とされています(出典: GO Blog「海外大学進学の費用はどのくらい必要?」)。

国ごとの学費、生活費、卒業後の就労ビザまで含めた詳しい比較は大学留学はどの国がいい?アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド徹底比較にまとめています。

ここでは「学費だけで年間300万〜500万円規模になりうる」という桁感が分かれば十分です。

給付型奨学金の存在を早めに調べておく

日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度には、学部で学位取得を目指す学生向けの給付型奨学金があり、金額は年間200万〜500万円程度と幅があります。対象条件・申請時期は年度によって変わり、最新の内容はJASSO公式サイトで公表されます。大学独自の奨学金と合わせて見ておくと、費用だけを理由に志望校を落とさずに済みます。

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まだ日本の大学に進む選択肢も残っている

ここまで海外大学への出願準備を解説してきましたが、高校3年間の途中で「やっぱり国内の大学に進み、在学中に留学する」という進路に切り替えることもできます。

日本の大学に進学したあとで海外大学院、交換留学、休学留学、編入のどれを選ぶかは、大学生から海外を目指す4つの方法で解説しています。

また、国内の大学に進んでから留学先の学校を選ぶときの視点は留学できる学校の選び方にまとめてあります。

中学生の段階で高校選び・英語学習の土台をどう作るかは海外大学への進学、中学生のうちから準備することは?で解説しています。

海外大学・語学学校の情報は、Eduriaの学校検索で海外の大学・語学学校一覧からまとめて比較できます。

よくある質問

SATとIELTS/TOEFLは両方必要ですか?

大学によって必須要件が異なります。SAT・ACTのスコア提出を任意とする大学(Test-optional)も増えていますが、英語力を示すIELTS・TOEFLは留学生に対してほぼ必須とされることが多いです。最終的な要件は志望校ごとの募集要項で公表されます。

出願はいつから始めればいいですか?

出願の18か月以上前、つまり高校1〜2年生の段階から情報収集と成績づくりを始めるのが一般的な目安とされています。高3から準備を始めても不可能ではありませんが、標準化テストのスコアづくりやエッセイの完成度を考えると、時間的な余裕は小さくなります。

推薦状は誰に頼めばいいですか?

自分の学習態度や人物像を具体的に語れる先生(担任・教科担当など)に依頼するのが一般的です。依頼が遅いほど先生の負担が大きくなるため、高3の秋より前、遅くとも夏の時点で相談しておくと余裕が生まれます。

まとめ

  • 評価は総合:GPA・標準化テスト・エッセイ・推薦状・課外活動。高1からの積み上げが対象
  • 開始時期:出願の18か月以上前、実質的には高校1〜2年生から
  • テスト選び:SAT/ACTは得意分野で、IELTS/TOEFLは志望する国でだいたい決まる
  • 出願システム:アメリカはED・EA・RD、イギリスはUCAS。締切も国ごとに別
  • 費用:学費だけで年間300万〜500万円規模。JASSOや大学独自の奨学金もある

次にやること — 志望校の候補を1つだけ決めて、その大学の公式サイトで「international applicants」のページを開いてみてください。必要なテストと締切がそこに全部書いてあり、自分に足りないものが一度に分かります。

※本記事にはプロモーションが含まれます