基本情報技術者試験は独学で合格できる?難易度・勉強時間・CBT方式を解説【2026年度】
「エンジニアの登竜門」と紹介される一方で「アルゴリズムで挫折した」という声も多い基本情報技術者試験(FE)。合格率40%前後の試験で人がつまずく場所はほぼ決まっています。難易度と必要な勉強時間、CBT方式による通年受験の仕組み、独学での進め方と無料の過去問道場をまとめました。
基本情報技術者試験の難易度を調べていると、「エンジニアの登竜門」「未経験の入門資格」という紹介と、「アルゴリズムで心が折れた」という話が同時に出てきます。
簡単なのか難しいのか分からないまま、教材を買うかどうかで手が止まっている人もいると思います。
合格率は近年おおむね40%前後。半分以上が落ちている試験ですが、落ちる場所はかなり決まっています。
基本情報技術者試験(FE)は、経済産業省管轄の情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格です。
プログラマーやシステムエンジニアを目指す人に加え、非IT職から転職を考えている社会人の学び直しにもよく選ばれています。
2023年度からCBT(Computer Based Testing)方式に移行し、年1〜2回の一斉試験ではなくテストセンターで通年いつでも受験できる仕組みになりました。
今日から始めて、受験日を自分で決められます。
基本情報技術者試験の基本データ
| 受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
| 試験方式 | CBT方式(全国のテストセンターで随時実施) |
| 受験料 | 7,500円(税込) |
| 科目A試験 | 90分・60問・四肢択一 |
| 科目B試験 | 100分・20問・多肢選択(アルゴリズムとプログラミング分野16問・情報セキュリティ分野4問) |
| 合格率 | 近年は概ね40%前後(年度・月により変動) |
| 合格ライン | 科目A・科目Bともに1,000点満点中600点以上 |
※日程・手数料・合格率は年度により変わる場合があります。また、IPAは2026年12月28日以降の試験休止を予定しているとアナウンスしています。最新情報・休止期間はIPA公式サイトで公表されます。
つまずくのはほぼ科目Bのアルゴリズム
基本情報技術者は、法律系資格と違って暗記だけでは通用しない試験です。
特に科目Bの大半を占める「アルゴリズムとプログラミング」分野は、実際にコードの動きを追う訓練が要ります。挫折の話が多いのは、ほぼこの分野です。
裏を返せば、難所の位置が最初から分かっている試験だとも言えます。科目Aは範囲こそ広いものの、過去問の反復で点が伸びる素直な設計です。
必要な勉強時間の目安は、プログラミング未経験者で150〜200時間、経験者なら60〜100時間程度。
CBT方式で受験日を自分で選べるので、「まず科目Aの過去問を解いて手応えを見てから申し込む」という順番が取れます。
必要な勉強時間の目安
単位:時間
プログラミング未経験者
プログラミング経験者
独学に向いている人
- 何らかのプログラミング言語に触れたことがある
- 過去問演習を淡々と繰り返すのが苦にならない
- 受験日を自分で決められる分、先延ばしにしない自制心がある
独学が苦しくなりやすい人
- 科目Bのアルゴリズムを「読んで理解した気になる」だけで終わってしまう
- そもそもプログラミング自体に初めて触れる(並行して入門教材が要る)
- CBT方式のため申込期限が自分次第で、先延ばしにしがち
独学の進め方(3ステップ)
科目Aは過去問演習で7割ラインを目指す
出題範囲が広いテクノロジ・マネジメント・ストラテジ系は、テキスト通読より過去問を繰り返すほうが早く伸びます。
科目Bは疑似言語に慣れることを最優先にする
特定のプログラミング言語ではなく、IPA独自の「疑似言語」の読み方に慣れるのが先です。教材を1冊に絞り、トレースを手で書く練習を重ねると、読んだだけで分かった気になる状態から抜けられます。
CBT方式を逆算して使う
「まだ完璧じゃないから」と先延ばしにするより、科目Aで合格ラインが見えた時点で申し込んでしまう手もあります。試験日が決まると、学習に締切効果が働きます。
過去問演習は無料サイトが充実しています。
無料学習リソース一覧で紹介している「基本情報技術者試験ドットコム(過去問道場)」は、科目A・科目Bとも大量の過去問を無料で解けるサイトです。
独学以外の選択肢:通信講座・資格スクール
独学が厳しいと感じたら、通信講座や資格スクールも選択肢になります。
基本情報技術者の講座がある学校一覧では、TAC・資格の大原・スタディング・フォーサイトなど、実際に講座を開講しているスクールを比較できます。
| 独学 | 通信講座・スクール | |
|---|---|---|
| 費用の目安 | 2,000円〜1万円(教材費のみ) | 2万〜15万円 |
| 学習ペース | 完全に自分次第 | カリキュラムに沿って進められる |
| つまずいたとき | 自力で調べることになる | 質問・添削がある講座も |
| 向いている人 | プログラミング経験がある人 | アルゴリズムでつまずきやすい初学者 |
費用の目安
単位:円
独学(教材費のみ)
通信講座・スクール
10万円以上の差をどう見るかは、アルゴリズムで詰まったときに自力で調べ続けられるかどうか次第です。
そこが読めないうちは、まず無料の過去問で科目Bに触れてみると判断材料になります。
基本情報技術者を取るとどうなる?
就職・転職での基礎知識の証明
IT未経験からの転職では「学習意欲とITの基礎知識がある」ことを示す材料になります。
応用情報技術者へのステップ
上位資格である応用情報技術者試験は基本情報のさらに発展した内容で、キャリアアップの定番ルートです。
手当・評価
企業によっては資格手当や人事評価の加点対象になっています。
システムエンジニア・プログラマーの仕事内容や必要スキルは、システムエンジニアのなり方・プログラマーのなり方で紹介しています。
高校生・大学受験生の場合は、共通テスト「情報Ⅰ」の学習内容とも重なる部分が多く、「情報Ⅰ」は大学入試でどう出る?が参考になります。
よくある質問
プログラミング未経験でもいきなり基本情報から始めて大丈夫?
大丈夫ですが、科目Bの疑似言語に慣れるまで時間がかかります。並行してProgateやドットインストールなどの入門教材(無料学習リソース一覧で紹介)でコードを書く感覚に触れておくと進みが変わります。
CBT方式は一斉試験と何が違う?
決まった試験日がなく、全国のテストセンターから都合の良い日時を選んで予約する方式です。申込から受験までのリードタイムが短いため、「合格ラインが見えたらすぐ受ける」という戦略が取りやすくなっています。
基本情報の次に取ると良い資格は?
同じIPAの上位資格である応用情報技術者が王道です。ネットワークやセキュリティに興味があれば、それぞれの分野の高度試験区分も視野に入ります。
まとめ
- 受験のハードル:受験資格なし、CBT方式で通年受験できる
- 勉強時間:未経験150〜200時間、経験者60〜100時間
- 合格率40%前後:難所は科目Bのアルゴリズムにほぼ集中
- 科目A:過去問の反復で伸びる。無料の過去問道場だけでも戦える
- 費用:独学2,000円〜1万円、通信講座は2万〜15万円
次にやること — 無料学習リソース一覧の過去問道場で、科目Bの問題を3問だけ解いてみてください。疑似言語を読んで手が動くかどうかで、独学かスクールかの判断がつきます。
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