通信制高校とは?全日制との違い・学費・向いている人をわかりやすく解説
学校に行けない日が続いて「高校を卒業できないかもしれない」と不安になっている方へ。通信制高校の仕組み、全日制高校との違い、学費、メリットとデメリットを、不登校・転校・社会人それぞれの立場から整理しました。
学校に行けない日が続くと、「このままだと高校は卒業できないのかもしれない」という考えが先に来ます。
通信制高校を調べ始めるのは、たいていその手前あたりです。
通信制高校は、毎日通わなくても高校卒業資格を取得できる高等学校です。
取れるのは全日制と同じ高校卒業資格で、レポート・スクーリング(対面授業)・テストの3つで単位を積み上げていきます。
毎日の登校ができないことと、高校を卒業できないことは、別の話だということです。
全日制・定時制との違い
| 全日制 | 定時制 | 通信制 | |
|---|---|---|---|
| 授業 | 毎日 | 夕方〜夜 | 週1〜数回 |
| 修業年限 | 3年 | 4年 | 3年〜(自分のペース) |
| 学費(年間) | 公立:無償〜数万円 | 公立:無償〜数万円 | 公立:3〜6万円/私立:20〜50万円 |
大きく違うのは、通学の頻度と時間の使い方です。
修業年限が「3年〜」となっているのは、3年で終えることもできれば、体調や生活に合わせて長くとることもできるという意味です。
3年で卒業できないと失敗、という設計になっていません。
通信制高校のメリット
- 自分のペースで学べる:起きられる時間、集中できる時間に合わせて進められる
- 不登校・病気でも卒業資格を取得できる:出席日数で詰まって卒業できなくなる仕組みではない
- アルバイトや趣味・資格取得と両立しやすい:通学に使う時間がそのまま別のことに回せる
- プログラミング・芸術・美容など特化コースが選べる:やりたいことが決まっている人には近道になる
いま学校に通えていない状況からすると、2つ目が一番大きいと思います。
通信制で単位が決まるのはレポート・スクーリング・テストの3つで、毎日の出席がそこに入っていません。
通信制高校のデメリット
- 自己管理が必要(サボりやすい):締切を管理してくれる人が近くにいない
- 学校によっては友人ができにくい:登校頻度が少ない分、自然に会う機会が減る
- 大学進学には別途対策が必要な場合がある:受験対策まで含むかは学校による
「自由に見えて、実は自分で組み立てる負荷が高い」というのが実態に近い言い方です。
ここが不安な場合、担任制や毎日通えるコースを持つ学校を選ぶ、あるいはサポート校を併用するという調整のしかたがあります。
学費の目安
- 公立:年間 3〜6万円(就学支援金で実質無償の場合も)
- 私立:年間 20〜50万円(サポート校の費用を含む場合あり)
通信制高校の学費(年間)の目安
単位:万円
公立
私立
※就学支援金の適用や、サポート校の費用を含むかどうかで実際の負担額は変わります。
私立の数字だけを見ると身構えますが、ここから国の就学支援金が引かれます。
対象になるか、対象外になるケースがあるかは通信制高校の就学支援金・無償化ガイドにまとめています。
「サポート校」は通信制高校とは別の民間施設で、学習・生活面をサポートする代わりに学費が上乗せされます。全員に必要なものではありません。
通信制高校単独で足りるのか、サポート校を併用したほうがいいのかは通信制高校とサポート校の違い・いらないケースの見分け方で分けて説明しています。
向いている人
不登校で全日制への登校が難しい方、芸能・スポーツと両立したい方、働きながら高校卒業資格を取りたい社会人の方に向いています。
中学生のうちから不登校で「中等部」に通っている方が、そのまま通信制高校へ進学するケースも増えています。
詳しくは不登校の中学生向け「中等部」とは?フリースクールとの違いと通信制高校への進学ルートで解説しています。
今の高校から転入を考えている方へ
すでに高校に在籍していて通信制高校への転校を検討している場合は「転入」の手続きになります。今の高校を辞めずに移れるので、空白期間が生まれません。
高1・高2・高3それぞれのタイミングでの転入可否や単位の引き継ぎ、費用については通信制高校への転入ガイドで解説しています。
どの通信制高校が合うか迷ったら
通信制高校は学校によってサポート体制・特化コース・学費が大きく異なります。
通信制高校かんたん診断では、いくつかの質問に答えるだけで自分に合いそうな学校とその理由がわかります。
Eduria では通信制高校一覧から各校の特徴・学費を比較できます。
千葉県で探している場合は、県内11校の年間学費を並べた千葉県の通信制高校の学費比較もあります。
不登校がきっかけで通信制高校を検討している場合は、不登校になったら?COCOLOプランでわかる学びの選択肢に通信制高校以外の選択肢も並べています。
まとめ
- 仕組み:レポート・スクーリング・テストで単位を積む高等学校
- 取れる資格:全日制と同じ高校卒業資格
- 通学:週1〜数回。出席日数で卒業が詰まる設計ではない
- 期間:3年〜。長くかかっても卒業までの道は続いている
- 学費:公立は年3〜6万円、私立は年20〜50万円(就学支援金で下がる)
次にやること — 住んでいる都道府県の公立通信制高校を1校だけ調べて、年間学費の欄を見てみてください。3〜6万円という金額が、想像していた「高校を変える費用」とどれくらい違うかが分かります。そこから私立と比べても遅くありません。
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