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総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜、どっちを受ける?違いと2026年の面接必須化

AO入試を調べていたら名前が変わっていた、指定校推薦と総合型のどちらを狙えばいいのか分からない。そんな中高生・保護者向けに、出願資格・スケジュール・選考内容・併願の可否を比較し、2026年秋の出願から始まる面接必須化まで整理しました。

#総合型選抜#AO入試#学校推薦型選抜#大学受験#進路

「AO入試」で調べ始めると、途中で「総合型選抜」という別の名前が出てきて混乱します。

似たものに「学校推薦型選抜」もあって、どれが昔の推薦入試なのかも分からない。

担任には「早く決めろ」と言われているのに、名前の整理すら終わっていない、という状態の人もいると思います。

まず名前から。「AO入試」は2021年度の入試から「総合型選抜」に、「推薦入試」は「学校推薦型選抜」に変わりました。

どちらも「学力試験一本勝負ではない」入試ですが、出願できる条件もスケジュールも対策の中身も別物です。

さらに2026年秋の出願からは、文部科学省の新しいルールで面接が原則必須になります。

「書類さえ整えれば通る」という去年までのイメージのまま準備を始めると、足りない部分が出てきます。

一番の違いは「学校長の推薦」がいるかどうか

  • 総合型選抜:自分の意思だけで出願できる(学校長の推薦は不要)
  • 学校推薦型選抜:出願に学校長の推薦が必要(校内選考を通過する必要がある)

総合型選抜は「大学が求める人物像(アドミッション・ポリシー)に自分がどれだけ合っているか」を、書類・面接・小論文・プレゼンテーションなどで時間をかけて評価する方式です。

学校推薦型選抜は、学校長の推薦を前提に、評定平均などの校内基準をクリアした人が出願する方式です。

言い換えると、総合型は「自分で手を挙げる入試」、学校推薦型は「まず校内で選ばれる入試」です。

書類選考・面接・小論文で具体的に何をするかは、総合型選抜の中身とは?書類・面接・小論文の3ステップを解説で解説しています。

基本データを比較

総合型選抜(旧AO入試)学校推薦型選抜(旧推薦入試)
出願に学校長の推薦が必要か不要必要
出願開始9月1日以降11月1日以降
合格発表11月1日以降12月1日以降(一般選抜の10日前まで)
評価の中心志望理由書・面接・小論文・プレゼンなど評定平均・調査書+面接など
併願大学により異なる(併願可の大学が増加中)指定校制は原則専願、公募制は大学による

出願開始日・合格発表時期は、文部科学省が毎年度定める大学入学者選抜実施要項に基づく標準的なスケジュールです。実際の日程は大学・学部ごとに違います。

入学者に占める割合(令和7年度・全国の大学)

単位:%

総合型選抜

学校推薦型選抜

※文部科学省「令和7年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」より。令和7年度は選抜区分の整理が変更されたため、前年度との単純比較はできない点に注意。

学校推薦型選抜は全国の私立大学のほぼ100%が実施していて、入学者の3人に1人以上がこの方式で進学しています。

総合型選抜も広がり続け、令和7年度は入学者の2割を超えました。「学力試験だけで決まる一般選抜」は、すでに多数派ではありません。

入学者数はどう推移している?

総合型選抜・学校推薦型選抜とも、入学者数(実数)は年々増加しています。

入学者数の推移(全国の大学)

単位:人

出典:文部科学省「国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」各年度版

学校推薦型選抜は21万人台後半〜22万人台で大きくは変わっていない一方、総合型選抜は令和4年度の約8.5万人から令和7年度は約12.7万人まで、4年間で1.5倍近くに増えています。

ただし文部科学省によると、令和7年度は選抜区分の集計方法(一般選抜との線引き)が見直されたため、令和6年度以前とは単純比較できません。

それでも、総合型選抜が主要な入試方式として定着しつつある流れは複数年度のデータから読み取れます。

学校推薦型選抜には「指定校制」と「公募制」がある

学校推薦型選抜はさらに2種類に分かれます。

  • 指定校制:大学が指定した高校の生徒だけが出願できる。1校あたりの枠は1〜数名と少ないが、校内選考を通過すれば合格率は高い。合格した場合は入学を確約する専願が原則
  • 公募制:大学が定める条件(評定平均など)を満たせば、どの高校からでも出願できる。全国の受験生と競うため指定校制より難易度は上がりやすく、併願可の大学もある

指定校制の枠がある人にとっては、学校推薦型選抜(指定校制)が最も合格率の高い進路になり得ます。ただし枠を使えるのは校内選考を通過した1〜数名だけです。

自分の高校にどの大学の指定校枠があるかは担任・進路指導の先生が持っている情報で、聞けばその日のうちに分かります。

有名大学ではどんな選考が行われている?

「総合型選抜」とひとくくりに言っても、実際の選考内容は大学・学部によってかなり違います。難関大学の例です。

大学主な選抜区分選考内容の特徴
早稲田大学総合型選抜(学部ごとに9種類)学部・入試方式ごとに書類審査・筆記審査・面接審査を組み合わせる。配点・流れは学部の入試要項ごとに異なる
慶應義塾大学総合型選抜・学校推薦型選抜(学部ごとに名称・内容が異なる)総合政策学部・環境情報学部のAO入試は書類審査+面接、法学部FIT入試は小論文+面接、文学部の自主応募制推薦は小論文中心
上智大学学校推薦型選抜(公募制)調査書・自己推薦書に加え、レポート等の特定課題と学科試問・面接で総合判定。TEAPスコアを出願資格に利用できる方式もある
東京大学学校推薦型選抜書類による第1次選考→学部ごとの面接。大学入学共通テストで概ね8割以上の得点が合格の目安とされる
京都大学特色入試(学部により総合型選抜・学校推薦型選抜)「学びの設計書」による書類選考→口頭試問・小論文などの二次選考。医学部医学科を除き、共通テストの受験が必須(概ね8割程度が目安)

共通しているのは、書類だけでも面接だけでもなく、複数の評価方法を組み合わせている点です。

東京大学・京都大学のように大学入学共通テストの得点も合否に使う難関大学がある一方、私立大学の総合型選抜では共通テストを課さない学部も多く、ここは大学によって大きく分かれます。

志望校が決まったら「共通テストが必要かどうか」がいちばん最初に知りたい情報になります。ここで対策の量が変わるからです。

2026年秋の出願から、面接が原則必須になる

文部科学省は2026年度入学者選抜(2026年秋出願分)から、総合型選抜・学校推薦型選抜のルールを変えました。

面接(またはディベート・集団討論・プレゼンテーションなど)を必ず組み合わせて評価することを、大学に義務付けています。

なぜ変わった?

一部の大学で「学力試験の成績だけで合否が決まってしまい、実質的に一般選抜を前倒ししているだけ」になっているケースが問題視されたためです。志願者の意欲・適性を対話を通じて丁寧に評価する、という総合型選抜・学校推薦型選抜本来の趣旨に立ち返る目的があります。

対象範囲は次のとおりです。

  • 総合型選抜:面接(相当する評価方法を含む)が必須。例外なし
  • 学校推薦型選抜:原則必須。ただし高校と大学の連携が緊密な非公募制(指定校制など)で入学を確約する場合は、大学の判断で省略できる
  • 学校推薦型選抜の募集人員は、学部等の入学定員の5割を超えてはならないという上限も定められている

指定校制のように高校との結びつきが強い専願枠を除けば、「書類と評定平均さえ整えば安心」という前提はもう通用しません。

志望理由書を書き上げたあとに、面接での受け答えを想定した時間がもう一段必要になります。

どちらが向いている?

総合型選抜が向いている人

  • 学校の勉強以外に打ち込んできたこと(探究活動・部活動・課外活動など)があり、それを言語化できる
  • 志望理由書や面接で「なぜこの大学・学部で学びたいか」を自分の言葉で説明する準備に時間をかけられる
  • 評定平均にあまり自信がなくても、意欲や適性で勝負したい

学校推薦型選抜が向いている人

  • 評定平均が高く、校内選考を通過できる見込みがある
  • 指定校枠がある高校に通っていて、専願でも構わない志望校がある
  • 出願準備の期間を総合型選抜より短くしたい(出願開始が2か月遅い分、評定平均という「すでに積み上がった実績」で勝負できる)

対策はいつから始める?

総合型選抜は出願が9月からでも、志望理由書のブラッシュアップや面接練習には数か月単位の時間がかかります。

高校2年の後半〜3年の春に、志望校のアドミッション・ポリシーを読み込んで自分の活動歴と結びつける作業から入るのが一般的です。

学校推薦型選抜を狙う場合は、対策以前に評定平均そのものが選考基準になるため、高校1年からの日々の成績が実質的な準備期間でした。

指定校枠を使いたいなら、早い段階で担任に希望を伝えているほど校内選考の情報が入りやすくなります。

志望理由書の添削や模擬面接は独学で埋めにくい部分なので、専門の予備校を使う受験生も多くいます。

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よくある質問

総合型選抜と学校推薦型選抜は両方受けられる?

出願条件を満たしていれば、大学・学部が違う総合型選抜と学校推薦型選抜を併願すること自体は可能です。ただし同じ大学の複数方式への出願を禁止しているケースや、学校推薦型選抜(指定校制など)を専願条件にしているケースがあります。

一般選抜と比べて対策は楽になる?

学力試験の比重が下がる分、志望理由書や面接など「準備に時間がかかる」対策が中心になります。2026年秋出願分からは面接が原則必須化されたこともあり、「対策が楽」という前提で組むと足りなくなります。

評定平均に自信がなくても総合型選抜は受けられる?

学校推薦型選抜と違い、総合型選抜は評定平均そのものが出願条件になっていない大学も多くあります。ただし出願資格として一定の評定平均を求める大学もあります。

まとめ

  • 一番の違い:総合型は自分の意思で出願、学校推薦型は校内選考が前提
  • スケジュール:総合型は9月出願・11月発表、学校推薦型は11月出願・12月発表
  • 広がっている:総合型の入学者は4年間で1.5倍近く、令和7年度は12.7万人
  • 推薦は2種類:指定校制は専願で高合格率、公募制は他校生と競う
  • 2026年秋から:面接(相当の評価方法)が原則必須に

次にやること — 担任か進路指導の先生に「自分の高校にどの大学の指定校枠があるか」を聞いてみてください。枠があるかないかで、この記事のどちらの道を選ぶかがほぼ決まります。

総合型選抜を受けると決めた人は、総合型選抜のスケジュール|9月1日の出願開始から逆算する、8月にやることが次の一歩になります。

英語の外部検定を出願条件に使う大学も増えています。

あわせて英検は大学受験で有利になる?もどうぞ。

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