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「探究学習に力を入れています」は入試に効くのか?中身と学校の見分け方

学校のパンフレットに必ず出てくる「探究学習」。実際に何をしていて、大学入試にどう効くのかが分からない保護者・高校生向けに、授業の中身、入試での評価のされ方、取り組みが厚い学校の見分け方を整理しました。

#探究学習#高校選び#総合型選抜#大学受験

学校説明会でもパンフレットでも「探究学習に力を入れています」という一文を見ます。

どの学校にも書いてあるので、それが学校選びの決め手になるのかどうか判断できない。そもそも何の授業なのかも、はっきりとは分からない。

もっともな戸惑いだと思います。この言葉は必修化された授業の名前であって、学校ごとの特色を示す言葉ではないからです。

ただし取り組みの厚みには実際に差があり、そこは見分けられます。

授業の中身、大学入試での使われ方、学校ごとの差が出る場所を順に見ていきます。

「探究学習」とは何か

探究学習は、2022年度から全国の高校で必修化された「総合的な探究の時間」という授業のことです。

2018年に告示された学習指導要領の改訂で、それまでの「総合的な学習の時間」から「総合的な探究の時間」に名称が変わり、内容も強化されました。

授業は、次の4つの段階を繰り返しながら進みます。

1

課題の設定

自分の関心や体験活動をもとに、探究するテーマ・問いを決める

2

情報の収集

テーマに関する情報を、文献・インタビュー・フィールドワークなどで集める

3

整理・分析

集めた情報を整理し、比較したり関連づけたりしながら考える

4

まとめ・表現

考えたことをレポート・プレゼンテーションなどの形でまとめ、発表する

背景にあるのは、AIやICTの急速な進化にともなう社会の変化です。

決まった正解を覚える力だけでなく、自分で課題を見つけ、情報を集めて考え、他者に伝える力が重視されるようになったことが、必修化の理由とされています。

成績はどう評価される?

多くの高校では、探究学習の成績を点数やランクではなく、活動状況・所見を記載する形で評価しています。

ある調査では、「活動状況・所見を記載するが、点数評価は行わない」高校が63.5%と最多で、「点数・ランクで評価する」高校は16.2%にとどまりました。

「総合的な探究の時間」の評価方法(高校の割合)

単位:%

活動状況・所見を記載(点数評価なし)

点数・ランク等で評価

※全ての回答選択肢の合計ではなく、代表的な2つの割合を示しています。

点数がつかないということは、成績表の上では見えないということでもあります。その代わり「何にどう取り組んだか」というプロセスが記録として残ります。

この記録が、次に見る入試の場面で効いてきます。

大学入試でどう評価される?

探究学習の成果は、主に総合型選抜・学校推薦型選抜の場面で評価材料になります。

志望理由書のネタになる

「何を課題に感じ、どう調べ、何を考えたか」という探究のプロセスは、志望理由書で「学びへの意欲」を語る具体的な材料になります。

面接で深掘りされる

探究活動の内容は、面接で「なぜそのテーマを選んだのか」「そこから何を学んだか」を問われる定番の話題です。

探究の成果そのものを評価する入試もある

桜美林大学「Spiral」、奈良女子大学「探究力入試Q」など、探究活動の内容を出願書類・面接の中心に据えた総合型選抜を実施する大学が出てきています。

総合型選抜・学校推薦型選抜の仕組みそのものは、総合型選抜(AO入試)の中身とは?で解説しています。

なお、志望理由書を書く段階になって「高校時代に何を頑張ったか思い出せない」となる人は少なくありません。

探究学習で扱ったテーマ・調べたこと・考えたことは、その場でメモや成果物として残しておくと、3年生の夏に困らずに済みます。

一般選抜だから関係ない、とは限らない

探究学習の成果は総合型選抜・学校推薦型選抜で使われる場面が中心ですが、学力試験中心の一般選抜を受ける場合でも、探究活動で身につけた「情報を整理して自分の考えをまとめる力」は、小論文や記述式問題で間接的に活きることがあります。

探究学習に力を入れている学校の見分け方

「探究学習に力を入れています」という言葉は多くの学校のパンフレットに書かれていますが、実際の取り組みの厚みには差があります。差が出るのは次の5か所です。

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校か文部科学省が指定する、理数系の探究活動に力を入れる高校。大学・研究機関と連携した本格的な研究活動に取り組める
SGH(スーパーグローバルハイスクール)の実績があるか過去に文部科学省が指定していた、グローバル課題を扱う探究学習の先進校。制度自体は2018年度で新規指定を終了しているが、当時の取り組みを引き継ぐ学校もある
探究の時間数・体制週あたりの授業時間数、少人数のゼミ形式かどうか、外部機関(大学・企業・地域)との連携があるか
発表・成果物の場があるか校内発表会だけでなく、学会・コンテスト・地域への発表など、外部に成果を発表する機会があるか
定期考査との関係探究の時間を確保するために、定期考査の回数や形式を見直している学校もある

このうち、パンフレットに書かれていないことが多いのが時間数と体制です。

学校説明会や個別相談で「週何時間、どんな体制で、どんな成果物を作るのか」を聞くと、言葉の厚みがそのまま出ます。

探究活動の内容を志望理由書や面接でどう言語化するかで迷うなら、総合型選抜・学校推薦型選抜に特化した予備校を使う手もあります。

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よくある質問

探究学習の成果がないと総合型選抜は不利?

探究学習の成果だけが評価対象ではありません。部活動・生徒会・ボランティアなど、他の活動で得た気づきや学びを言語化できれば、同じように評価材料になります。効いてくるのは活動の種類よりも、自分の経験をどう振り返り、言葉にできるかです。

探究学習はいつから始まった授業?

2018年に告示された学習指導要領の改訂により、2022年度から全国の高校で必修化されました。それ以前は「総合的な学習の時間」という名称で、内容や重視される力が異なっていました。

探究学習の成績は入試の内申点に影響する?

多くの高校では点数評価をしていないため、内申点(評定平均)に直接反映されないケースが一般的です。ただし評価方法は学校ごとに違うので、在籍校・志望校で実際どう扱われているかは個別の話になります。

まとめ

  • 必修の授業:2022年度から全高校で「総合的な探究の時間」として実施
  • 進め方:課題設定 → 情報収集 → 整理分析 → まとめ・表現の繰り返し
  • 成績:点数評価なしが63.5%。数字ではなくプロセスが記録に残る
  • 入試での出番:総合型・学校推薦型の志望理由書と面接。専用入試もある
  • 学校差が出る場所:SSH指定・時間数と体制・外部への発表機会

次にやること — 気になる学校の説明会で「探究の時間は週何時間で、どんな成果物を作りますか」と聞いてみてください。時間数と成果物を即答できるかどうかで、その学校の「力を入れています」の中身が分かります。

※本記事にはプロモーションが含まれます

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