英検、従来型とS-CBTどっちで受ける?申込画面で迷ったときの選び方
英検の申込画面に「従来型」と「S-CBT」が並んでいて、どちらを選べばいいか分からないまま止まっている中学生・保護者へ。受け方・受けられる級・検定料の違いと、どんな子にどちらが合うのかを整理しました。
英検の申込画面を開くと、「英検(従来型)」と「英検S-CBT」が並んでいます。
どちらで受けても同じ級・同じ資格として扱われると書いてあるのに、選択肢が2つある。締切は近づいていて、ここで手が止まっている人は少なくないと思います。
違いは受け方にあります。そして受けたい級によっては、そもそも選ぶ余地がありません。順に見ていきます。
従来型とS-CBTの基本的な違い
いちばん大きな違いは、1日で4技能すべてを測るか、2日に分けるかという点です。
| 従来型 | S-CBT | |
| 実施方法 | 一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接)が別日 | 4技能すべてを1日で受験 |
| スピーキングの受け方 | 面接官と対面形式 | パソコンの画面を見ながら、マイクに向かって話す録音形式 |
| 試験日 | 年3回(決まった日程) | 原則毎週土日(一部エリアは平日も実施) |
| 会場 | 学校・自治体ごとに指定された会場 | 全国47都道府県にあるテストセンター |
| 時間の融通 | 面接で少し時間が延びても待ってもらえることがある | 制限時間が来ると解答が自動で打ち切られる |
S-CBTは日程を選べる自由度が高い代わりに、パソコン画面に向かって一人で話すという、独特の緊張感がある形式になります。
従来型は面接官と直接やり取りできる分、日程のほうを学校や年間スケジュールに合わせることになります。
受験できる級が違う(ここが最初の分かれ道)
どちらで受けるか以前に、そもそも受けたい級がS-CBTに対応しているかで話が終わってしまうことがあります。
S-CBTで受けられる級
準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級の5つ。中学生が主に受ける級はほぼカバーされています。
S-CBTで受けられない級
1級・4級・5級はS-CBT非対応。これらの級を受けたい場合は従来型一択になります。
英語を始めたばかりの子
中学1年生や英検が初めての子が最初に受けることが多い5級・4級は、従来型でしか受験できません。
つまり、これから初めて英検を受ける子や5級・4級を目指す子は、迷う必要そのものがありません。
準2級以上を目指す段階になって初めて、従来型かS-CBTかという選択が生まれます。
検定料の違い
検定料はS-CBTの方が高く設定されています。2026年度の個人申込の場合、級によって従来型との差は100円〜900円です。
| 級 | 従来型 | S-CBT | 差額 |
| 準1級 | 10,400円 | 10,500円 | +100円 |
| 2級 | 9,000円 | 9,600円 | +600円 |
| 準2級プラス | 8,600円 | 9,200円 | +600円 |
| 準2級 | 8,400円 | 9,000円 | +600円 |
| 3級 | 6,800円 | 7,700円 | +900円 |
※2026年度・個人申込の検定料(税込)。学校や塾を通じた団体申込では異なる場合があります。最新の金額は日本英語検定協会 検定料ページに出ています。
差額そのものは数百円ですが、同じ級を年に複数回受けるとなると積み重なっていきます。
一方でS-CBTは受験機会が多く、一次に合格すれば二次(面接)を従来型より早いタイミングで受けられます。数百円と、受け直しやすさ。どちらを重く見るかで答えが変わります。
中学生が気をつけたい3つのポイント
パソコン操作に慣れているか
S-CBTはマウス操作・キーボード入力が必須です。学校のGIGA端末で操作に慣れている子なら問題ありませんが、初めて触る場合は事前に画面の操作方法を見ておくと落ち着いて臨めます。
一人で話す形式に抵抗がないか
S-CBTのスピーキングは、面接官と向き合わずパソコンに向かって一人で話す録音形式です。対面の方が話しやすい子もいれば、一人の方が緊張しない子もいて、性格によって向き不向きが分かれます。
時間管理が苦手ではないか
S-CBTは制限時間が来ると容赦なく解答が打ち切られます。時間内にまとめる練習をしていないと、話の途中で切られてしまうことがあります。
どんな子にどちらが向いているか
部活動や習い事で従来型の試験日に予定が入っている
S-CBTが向いています。原則毎週土日に実施されているため、都合のいい日を選びやすくなります。
英検を受けるのが初めて、または人前で話すのが苦手
従来型が向いています。面接官とのやり取りで反応を見ながら話せる分、初めての受験でも進めやすい形式です。そもそも5級・4級はS-CBTで受けられません。
一次試験に落ちたときに、次の挑戦までの期間を短くしたい
S-CBTが向いています。試験日が多いため、次の受験までの間隔を従来型より短くできます。
近くにS-CBTのテストセンターがない
従来型のほうが近いこともあります。S-CBTは47都道府県にテストセンターがありますが、地域によっては従来型の会場より遠くなります。自宅から最寄り会場までの距離は、申込前に見ておきたいところです。
対策の進め方や学年別の学習計画は、英検対策、独学・オンライン英会話・専門指導どれがいい?にまとめています。
受験制度を高校受験・大学受験でどう活かせるかは、英検は高校受験・大学受験で有利になる?へ。
小学生の子どもの受験級を決めかねている場合は、小学生の英検は何級から受ける?もあります。
独学で伸び悩んでいるなら、英検専門の指導という選択肢もあります。
スタスタLIVE英検
目標級・試験日・現在の英語力から逆算してカリキュラムを組む、英検専門のオンライン1対1指導。従来型・S-CBTどちらの受験形式にも対応した対策を相談できます。
初回相談は無料
無料相談を申し込むまとめ
- 受け方:従来型は一次・二次が別日で対面面接、S-CBTは1日で4技能・録音形式
- 級の制限:S-CBTは準1級〜3級のみ。1級・4級・5級は従来型一択
- 検定料:S-CBTが100円〜900円高い。その分、試験日を選べる
- 向き不向き:パソコン操作、一人で話すこと、時間管理の得意不得意で分かれる
- 迷ったとき:級の対応表を先に見れば、選択肢が1つに絞れることも多い
次にやること — 受けたい級がS-CBTに対応しているかを最初に見てください。5級・4級ならそこで決まりますし、準2級以上なら次は「試験日を選びたいか、対面で話したいか」の2択に絞られます。
従来型とS-CBTのどちらで受けても、合格して手元に残る級に違いはありません。
そこで取った級は、高校入試の内申点や大学入試の外部検定利用でそのまま使えます。
形式で迷って止まっている時間のほうが惜しいので、受けやすいと感じたほうから始めるので十分だと思います。
関連記事
J-SHINE・TESOL・TECSOLは仕事につながる?子どもに英語を教える道の調べ方
子どもに英語を教える仕事に興味を持って調べたら、J-SHINE・TESOL・TECSOLという資格が並んでいて、20万円以上かかるものもあって踏み切れない人へ。3つが何なのか、学校で教えるには何が必要なのか、働く場所ごとに求められるものが違う理由を、制度の側から整理しました。
続きを読む →英語が学べる専門学校の3つのタイプ|大学の外国語学部との違いと選び方
英語を使う仕事に就きたくて「英語 専門学校」で調べたら、英語科より「英語+観光」「英語+エアライン」ばかり出てきて戸惑った人へ。なぜそうなっているのか、大学の外国語学部と何が違うのか、あとから進路を変える余地はあるのかを、実在する学科名と制度の要件からまとめました。
続きを読む →小学生の英検は何級から?5級から順番に受けなくていい理由と級の決め方
同学年の子が3級を持っていると聞いて焦っている、でもうちの子は書く方が怪しい。そんな段階で受験級を決めかねている保護者向けに、各級のレベルの目安、級を決める材料、家庭学習で足りる範囲とそうでない範囲を整理しました。
続きを読む →