Eduria学費・就職率で進路を比べる
比較約7分で読めます

中小企業診断士と社労士はどっちを取る?難易度・仕事・費用を比較【2026年】

中小企業診断士と社労士のどちらに1,000時間を使うか決めきれない人へ。合格率の見え方の違い、受験資格の壁、独学でつまずく場所、稼ぎ方の形の違いを並べて比較しました。

#中小企業診断士#社労士#社会保険労務士#資格#独学#学び直し

学び直しで中小企業診断士か社労士かを迷っている人は、どちらも1,000時間前後かかることをもう知っています。

仕事をしながらその時間を捻出して、選んだほうが自分に合っていなかったら。その想像が働くと、なかなか着手できません。

先に言っておくと、この2つは「どちらが優れているか」では決まりません。決まる条件が2つあります。

中小企業診断士と社会保険労務士(社労士)は、どちらも企業の経営を支える専門知識ですが、扱う分野・受験資格・試験の形式がかなり異なります。

社労士の2026年度(第58回)試験は8月23日(日)に実施予定で、申込は既に締め切られています。

中小企業診断士は1次試験が8月1日(土)・2日(日)で、こちらも申込は締切済みです。

どちらも今年の申込は終わっていますが、社労士は8月下旬、診断士は8月上旬に本試験を迎えるため、試験直後から来年度に向けて動き出す人が多いタイミングです。

今年どちらかを受験する人にとっても、直前対策の位置づけを整理する材料になります。

基本データを比較

項目中小企業診断士社会保険労務士
受験資格なし(誰でも受験可)あり(学歴・実務経験・厚生労働大臣認可資格の合格等のいずれかが必要)
2026年度試験日1次: 8月1日(土)・2日(日)/2次筆記: 10月25日(日)8月23日(日)
申込時期4月23日〜5月27日(2026年度分は締切済み)例年4月中旬〜5月末(2026年度分は締切済み)
受験手数料1次17,200円・2次15,100円(合計32,300円)15,000円
出題形式1次: 7科目マークシート(2日間)/2次: 事例I〜IV記述式(1日)選択式・択一式(複数科目、1日がかり)
合格率(2025年度実績)1次23.7%・2次筆記17.6%(ストレート合格率はおおむね4%前後)5.5%(近年は概ね6〜7%前後で推移)
勉強時間の目安1,000時間前後800〜1,000時間

※2026年度から中小企業診断士は口述試験が廃止され、筆記試験合格が最終合格となりました。日程・手数料・合格率は年度により変わる場合があります。

最初の行が最大の分かれ目です。社労士には受験資格があります。ここを満たしていなければ、難易度を比べる前に選択肢は診断士ひとつに絞られます。

難易度で比べるとどちらが取りやすい?

数字だけ見ると、診断士の1次23.7%・2次17.6%は社労士の5〜7%より高く、取りやすそうに見えます。ただし前提条件がかなり違います。

合格率(2025年度実績)

中小企業診断士(1次)が最も高く、社会保険労務士が最も低い結果でした

単位:%

中小企業診断士(1次)

中小企業診断士(2次筆記)

社会保険労務士

※中小企業診断士は1次・2次を初回受験で通算突破するストレート合格率がおおむね4%前後とされています。試験形式が異なるため単純比較はできない点に注意(本文参照)。

受験手数料

単位:円

中小企業診断士(1次+2次合計)

社会保険労務士

社労士は受験資格そのものに制限があるため、受験できる時点で一定のふるいにかかった母集団での5〜7%という数字です。

加えて科目数が多く、科目ごとの基準点(足切り)があるため「得意科目でカバーする」戦略が使いにくい試験です。

一方、診断士は誰でも受験できる分母の広さがありつつ、1次→2次の2段階選抜です。

1次は科目合格制度があり複数年計画も立てやすい一方、2次筆記は与件文を読んで解答を作る記述式のため、暗記だけでは得点が伸びにくく、模範解答も公表されません。

1次と2次を掛け合わせたストレート合格率は約4%前後と、単純な数字以上に手応えのある試験です。

見方を変えると、診断士は途中経過を残しながら複数年で削っていける試験、社労士は1日で決まる試験です。

長期戦を分割したいか、一点集中で終わらせたいかという性格の差でもあります。

勉強時間で見ると、診断士1,000時間前後、社労士800〜1,000時間とほぼ同水準です。

受験資格を今クリアできるか、そして「暗記中心の科目数勝負」と「記述式の答案作成」のどちらが自分に合うか。実質的にはこの2点で決まります。

各試験の詳しい出題形式・独学の進め方は、中小企業診断士試験の難易度・勉強時間と社労士試験の難易度・勉強時間でそれぞれ個別に解説しています。

どちらが向いている?目的別の選び方

中小企業診断士が向いている人

  • 経営戦略・財務・生産管理・法務など、経営全般を体系的に学びたい
  • 独占業務よりも、企業内でのキャリアアップ(経営企画・コンサルティングファーム等)を重視したい
  • 1次の科目合格制度を活かし、複数年計画でじっくり取り組める

社労士が向いている人

  • 人事労務・社会保険手続きの専門知識を、独占業務として活かしたい
  • 受験資格(学歴・実務経験・他資格合格等)を既に満たしている
  • 1日勝負の試験に照準を合わせ、科目数の多さと基準点対策に集中して取り組める

両方取るという選択肢(ダブルライセンス)

診断士は経営全般を見る力、社労士は労務・社会保険の独占業務を持ち、中小企業の経営支援では相性の良い組み合わせです。

経営診断・事業計画策定(診断士)から、その後の就業規則整備・社会保険手続き(社労士)まで一貫してサポートできる体制は、他の事務所との差別化になります。

学習順としては、受験資格の制限がなく先に着手しやすい診断士から始め、実務経験や他資格取得を積みながら社労士の受験資格を整えるルートもあります。

学び方は3つ。費用と特徴を比較

独学通信講座資格スクール(通学)
費用の目安2万〜5万円5万〜20万円20万〜40万円
学習ペース完全に自分次第カリキュラム+自分のペース時間割で強制力あり
記述式・法改正対策自分で情報収集・練習が必要添削・最新情報ありが主流あり(講師が解説・添削)
向いている人自走力があり時間を確保できる人効率よく網羅的に学びたい人強制力と環境が欲しい人

どちらの資格も、通信講座・スクールを検討するなら学校の比較から入るのが早いと思います。

中小企業診断士の講座がある学校一覧、社会保険労務士の講座がある学校一覧でそれぞれ比較できます。

学び方別の費用目安

単位:万円

独学

通信講座

資格スクール(通学)

LECオンライン(東京リーガルマインド)

PR

経営・法律系資格の大手スクールLEC。中小企業診断士・社労士どちらの講座も扱っており、ダブルライセンスを見据えた比較にも向いています。

無料体験講座あり

公式サイトで講座を見る

まずは低価格で全体像をつかみたい場合は、サブスク型講座という入り方もあります。

オンスク.JP

PR

月額1,628円〜(税込・料金は変更の場合あり)で中小企業診断士・社労士を含む複数の資格講座が受け放題。まずは低価格で学習を始めたい人向けの入口として。

無料お試しは期間の制限なし

公式サイトで詳細を見る

どちらが「稼げる資格」か

  • 中小企業診断士: 独占業務は持ちませんが、経営診断・補助金申請支援・事業計画策定などを軸に顧問契約やスポット契約で収入を得るスタイルが一般的です。企業内でも経営企画・金融機関(融資審査)などで知識が直接活きます
  • 社労士: 就業規則の作成、社会保険手続きの代行、助成金申請サポートなど独占業務があり、顧問契約による安定収入を狙いやすい資格です

独占業務があるかないかは、営業のしやすさに直結します。

社労士には「その資格がないとできない仕事」があり、診断士には「経営全般を見られる人」という立ち位置がある。

どちらも「取れば自動的に稼げる」資格ではなく、開業後の営業力・実務経験が収入を左右します。

診断士のキャリアは中小企業診断士の仕事内容・なり方、社労士のキャリアは社会保険労務士の仕事内容・なり方で詳しく解説しています。

よくある質問

今年中にどちらか1つだけ取るなら?

両資格とも2026年度試験の申込は締切済みです。今年受験するなら診断士は1次が8月1日・2日、社労士は8月23日といずれも直前期に入っています。来年度合格を目指すなら、試験直後の今がどちらを学ぶか決めるタイミングになります。

受験資格がないのはどちらでしたか?

中小企業診断士は誰でも受験できます。社労士は学歴・実務経験・厚生労働大臣認可資格の合格等いずれかの受験資格が要ります。

学習の相乗効果はある?

診断士の「経営法務」科目は法律系科目のため、社労士の労働法分野と重なる部分があります。どちらかを先に学んでいると、経営と労務を横断的に理解しやすくなるという声があります。

まとめ

  • 最初の分かれ目は受験資格:診断士はなし、社労士はあり
  • 合格率:診断士1次23.7%・2次17.6%(ストレート約4%)、社労士5.5%
  • 勉強時間:診断士1,000時間前後、社労士800〜1,000時間とほぼ同水準
  • 試験の性格:診断士は科目合格で分割できる複数年型、社労士は1日勝負
  • 時期:両資格とも2026年度の申込は締切済み。来年度組は試験直後がスタート地点

次にやること — 社労士の受験資格(学歴・実務経験・他資格の合格)を満たしているかを先に確かめてみてください。満たしていなければ、迷う対象は診断士だけになり、この比較そのものが要らなくなります。

学び方に迷ったら、中小企業診断士の講座がある学校と社会保険労務士の講座がある学校を見比べるところからで十分です。

※本記事にはプロモーションが含まれます