埼玉県の内申点の計算|オール4は8割の位置、中1からの3年分に学校ごとの比率が掛かる
埼玉の内申点を調べると「1:1:2」「1:1:3」という比率や「換算」という言葉が出てきて、いま持っている通知表がどの位置なのか分からない保護者・中学生へ。学年比率のパターンべつにオール4を実数に直し、オール5との差が比率でどう変わるか、選抜基準のどこを見ればいいかまで整理しました。
埼玉の内申点を調べると、「1:1:2」「1:1:3」という比率にぶつかります。
学校によって比率が違う。しかも「換算」が入る。
ここまで読んで、いま手元にある通知表がどの位置なのか分からなくなった人は多いと思います。
比率のパターンは限られていて、計算は掛け算1回です。順番に実数に直していきます。
この記事では「オール4」を、9教科すべてが4という意味で使います。
内申は中1から3年分。比率は学校が決める
埼玉の公立高校入試で、調査書の「学習の記録」はこう数えます。
- 各学年の9教科の評定を合計する(各学年45点満点)
- 中1:中2:中3の比率を学校ごとに掛けて足す
比率は「1:1:2」「1:1:3」「2:2:3」のように、中3を重くする学校が多くなっています。
比率1:1:2の学校なら、満点は45+45+90=180点。オール4なら36+36+72=144点です。
学年比率のパターンべつのオール4の内申(学習の記録)
どの比率でも、オール4は満点の8割の位置です。
単位:点
比率1:1:2の学校(満点180点)
比率1:1:3の学校(満点225点)
比率2:2:3の学校(満点315点)
※各学年の9教科の評定合計(オール4なら36点)に学年比率を掛けて合算。比率は高校・学科ごとに選抜基準で公表される。
比率が変わっても、オール4が満点の8割であることは変わりません。
変わるのは、オール5との差の大きさです。
1:1:2なら36点。1:1:3なら45点。2:2:3なら63点。中3が重い学校ほど、差は開きます。
調査書は「学習の記録」だけではない
埼玉の調査書の得点には、評定のほかに2つの枠があります。
| 中身 | |
| 学習の記録 | 9教科の評定×学年比率。上で計算した部分 |
| 特別活動等の記録 | 生徒会・学級活動・学校行事など |
| その他の項目 | 検定・表彰・部活動など |
それぞれの配点は学校ごとに違います。
令和8年度からは調査書の様式が変わりました。部活動の記載は「特別活動等の記録」から「その他の項目」へ移り、配点の置き場所も動いています。
評定以外の枠がどれだけ重いかは、学校の選抜基準を見ないと分かりません。
当日と内申のバランスは、4:6から6:4の間
学力検査は5教科×100点=500点。上位校では数学と英語が共通問題より難しい「学校選択問題」になります。
選抜は2段階です。
- 第1次選抜:学力検査と調査書の比率を、6:4から4:6までの範囲で学校ごとに設定
- 第2次選抜:残りの枠。比率の幅が7:3から3:7までに広がる
調査書の得点は、この比率に合うよう学校ごとに換算されます。だから同じ内申でも、最終的な効きは学校によって違います。
埼玉で「内申が足りるか」に一般論で答えられないのは、学年比率・調査書の配点・換算の3つが全部学校ごとだからです。
その代わり、学校ごとの数字はすべて公開されています。
志望校の学年比率・配点・換算は、埼玉県教育委員会の選抜基準のページで学校名から引けます。
中1の成績を、いまから見る人へ
中1から3年分と聞くと、受験学年になってからでは遅い、という話に見えます。
半分は本当で、半分はそうでもありません。
比率1:1:3の学校なら、中3の評定1つは中1の3倍の重さです。中1がオール3でも、中3で上げた分は3倍で返ってきます。
これから中1になる人・中1の人にとっては、逆の意味を持ちます。最初の通知表から、もう入試の分母に入っています。
私立の併願では、中3の成績だけで測られることが多い
埼玉の受験は、公立1校+私立の併願で組むのが一般的です。
私立の出願基準は公立の学年比率方式とは別で、多くが中3の素の評定(5科や9科の合計)で示されます。
Eduriaは首都圏の私立高校230校の出願基準923件を集計しました。5教科合計の基準の中央値は20点。5教科すべて4なら届く高さです。
集計の中身は私立高校の内申基準、単願にすると何点下がる?にあります。
中1・中2が響く公立と、中3で立て直せる私立。同じ通知表でも、物差しが違います。
まとめ
- 中1から3年分:各学年45点満点に、学校ごとの学年比率を掛ける
- オール4は8割:比率1:1:2なら180点満点の144点
- 差は比率で開く:オール5との差は36点(1:1:2)〜63点(2:2:3)
- 評定のほかに2枠:特別活動等・その他の配点も学校ごと。部活はその他へ移動
- 当日との比率は4:6〜6:4:第2次選抜は3:7〜7:3まで広がる
次にやること — 気になっている高校を選抜基準のページで引いて、学年比率と調査書の配点を見てみてください。比率が分かれば、上の表の掛け算を自分の通知表でやり直せます。
※選抜方法・比率は年度ごとに更新されます。最新の選抜基準は埼玉県教育委員会のページで公表されます。この記事の仕組みの説明は令和8年度(2026年度)入学者選抜にもとづいています。
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