大阪府の内申点の計算|オール4は450点満点の360点、中3の成績が6割を占める
大阪の内申点を調べると「中1から入試に入る」「中3は6倍」「倍率タイプ」と出てきて、いま持っている通知表がどの位置なのか分からない保護者・中学生へ。450点満点の計算式と、オール4を実数に直した位置、オール5との差が当日の何点分になるかを倍率タイプべつに計算しました。英検2級の読み替えにも触れています。
大阪の内申点を調べると、「中1の成績から入試に入る」という一文にぶつかります。
そのすぐ近くに「中3は6倍」と書いてある。倍率タイプという聞き慣れない言葉も出てくる。
数字が多くて、いま手元にある通知表がどの位置なのかが見えなくなります。
計算式は公表されています。順番に実数に直していきます。
この記事では「オール4」を、9教科すべてが4という意味で使います。
内申は450点満点。中3が6割
大阪の公立高校入試(一般入学者選抜)で使う評定は、こう数えます。
- 中1の9教科の評定:合計×2倍(90点満点)
- 中2の9教科の評定:合計×2倍(90点満点)
- 中3の9教科の評定:合計×6倍(270点満点)
足して450点満点。実技4教科の倍率はなく、9教科すべて同じ重さです。
代わりに学年の重みが極端です。中3の通知表だけで270点。450点のちょうど6割を占めます。
通知表のパターンべつの内申(450点満点)
9教科すべて4なら360点。すべて5の450点との差は90点です。
単位:点
3年間すべて3(中1:54+中2:54+中3:162)
3年間すべて4(中1:72+中2:72+中3:216)
3年間すべて5(中1:90+中2:90+中3:270)
※各学年の9教科の評定合計に、中1・中2は2倍、中3は6倍を掛けて合算。大阪府の公立高校一般入学者選抜で使われる数え方。
オール4は360点。オール5との差は90点です。
この90点がどれくらい効くかは、学校が選ぶ「倍率タイプ」で変わります。
合否は900点満点。倍率タイプは5つ
一般入学者選抜の総合点は、こう計算します。
- 学力検査:5教科×90点=450点満点
- 内申(450点満点)
- それぞれに学校ごとの倍率を掛けて合計(900点満点)
倍率の組み合わせは5タイプ。学力検査×1.4と内申×0.6のタイプIから、学力×0.6と内申×1.4のタイプVまであります。
どの学校がどのタイプかは、大阪府が毎年アドミッションポリシーと倍率タイプの一覧(PDF)で公表しています。
オール5との差は、当日39点分の学校も135点分の学校もある
内申90点の差を、学力検査の点数に直します。
オール4とオール5の差は、学力検査(450点満点)の何点分か
学力検査を重くするタイプIの学校では39点分。内申を重くするタイプIVの学校では135点分。カッコ内は令和8年度にそのタイプを選んだ学校数です。
単位:点
タイプI 学力×1.4・内申×0.6(51校)
タイプII 学力×1.2・内申×0.8(33校)
タイプIII 学力×1.0・内申×1.0(32校)
タイプIV 学力×0.8・内申×1.2(10校)
※内申の差90点×内申の倍率÷学力検査の倍率で計算。小数点以下は四捨五入。タイプV(学力×0.6・内申×1.4)は210点分になるが、令和8年度の一般入学者選抜で選んだ学校は0校。学校数は令和8年度の一般入学者選抜126校の内訳。
同じオール4でも、志望校の倍率タイプで、背負う差は3倍以上変わります。
上位校の多くは学力検査を重くするタイプIです。内申の差は縮んで、当日の1点の重みが増します。
逆にタイプIVの学校では、内申の差が当日135点分。内申を積んできた人ほど有利になります。
中1の90点を、いまから見る人へ
中1が2倍と聞くと、もう遅い、という話に見えます。
半分は本当で、半分はそうでもありません。
すでに中2・中3の人にとって、中1の90点分は動かせない数字です。ただ、中3だけで270点が残っています。
中3で評定を1つ上げると、内申は6点動きます。中1の3倍です。
これから中1になる人・中1の人にとっては、逆の意味を持ちます。最初の通知表から、もう450点の分母に入っています。
英検2級で、英語の当日点に保険がかかる
大阪には、他の都道府県にはあまりない仕組みがあります。
英検2級を持っていると、英語の学力検査の得点が満点の80%(72点)で保障されます。準1級なら100%。
当日の点数と比べて、高いほうが採用されます。
当日どれだけ崩れても72点が下限になる、という保険です。対象はTOEFL iBT・IELTSにもあります。
英検が入試でどう効くかの全体像は英検は高校受験・大学受験で有利になる?で整理しています。
まとめ
- 内申は450点満点:中1×2+中2×2+中3×6。実技の倍率はない
- オール4は360点:オール5との差は90点
- 中3が6割:中3で1つ上げると6点。中1の3倍
- 差の重さは倍率タイプしだい:当日39点分(タイプI)〜135点分(タイプIV)
- 英検2級で英語80%保障:当日の点数と高いほうが採用される
次にやること — 気になっている高校を倍率タイプの一覧(PDF)で引いて、どのタイプかを見てみてください。タイプが分かると、いまの内申の差が当日の何点分かを上の表から読めます。
※選抜方法・倍率タイプは年度ごとに更新されます。最新の実施要項は令和8年度公立高等学校入学者選抜のページで公表されています。この記事の仕組みの説明は令和8年度(2026年度)入学者選抜にもとづいています。なお令和10年度(2028年春)以降の入学者選抜は制度の変更が予定されており、概要が大阪府のリーフレットで公表されています。
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