神奈川県の内申点の計算|オール4は135点満点の108点、中2の成績が3分の1を占める
神奈川の内申点を調べると「中2から入試に入る」「中3は2倍」「比率は学校ごと」と出てきて、自分の子の成績がどの位置なのか分からなくなった保護者・中学生へ。135点満点の計算式と、オール4を実数に直した位置、内申とオール5の差が当日の何点分になるかを学校の比率べつに計算しました。
神奈川の内申点を調べると、「中2の成績から入試に入る」という一文にぶつかります。
もう中2の通知表が手元にある人は、そこから逆算を始める。まだの人は、いつから気をつければいいのか分からなくなる。
そこに「S値」「比率は学校ごと」という言葉が重なって、結局うちの子の成績がどの位置なのかが見えない。
計算式は公表されています。順番に実数に直していきます。
この記事では「オール4」を、9教科すべてが4という意味で使います。
内申は135点満点。中3が2倍
神奈川の公立高校入試(共通選抜)で使う評定は、こう数えます。
- 中2の9教科の評定:そのまま合計(45点満点)
- 中3の9教科の評定:2倍して合計(90点満点)
足して135点満点。東京都と違って実技4教科の倍率はなく、9教科すべて同じ重さです。
代わりに学年の重みがあります。中2の通知表が、135点のうち45点。ちょうど3分の1です。
通知表のパターンべつの内申(135点満点)
9教科すべて4なら108点。すべて5の135点との差は27点です。
単位:点
9教科すべて3(中2:27+中3:54)
9教科すべて4(中2:36+中3:72)
9教科すべて5(中2:45+中3:90)
※中2の9教科の評定合計+中3の9教科の評定合計×2。神奈川県の公立高校入学者選抜(共通選抜)で使われる数え方。
オール4は108点。オール5との差は27点です。
この27点が入試でどれくらい効くかは、学校ごとに違います。ここからが本題です。
合否は、内申と当日を100点ずつに直して比率で足す
共通選抜の第1次選考(定員の90%まで)は、こう計算します。
- 内申(135点満点)を100点満点に換算
- 学力検査(5教科500点満点)を100点満点に換算
- それぞれに学校ごとの比率を掛けて合計
比率は内申:学力検査=2:8から8:2までの範囲で、合計が10になるように各校が決めます。
特色検査を行う学校は、さらに特色検査の得点×係数(1〜5)が乗ります。
オール4は100点換算で80.0点。オール5は100点。差は20点です。
この20点に学校の比率を掛けたものが、当日の点数と競うことになります。
オール5との差は、当日25点分の学校も100点分の学校もある
内申27点の差(換算後20点)を、学力検査の点数に直します。
オール4とオール5の差は、学力検査(500点満点)の何点分か
内申:学力検査の比率が2:8の学校では25点分。5:5の学校では100点分。同じ通知表でも、学校の比率で4倍変わります。
単位:点
内申2:学力8の学校
内申3:学力7の学校
内申4:学力6の学校
内申5:学力5の学校
※内申の差20点(100点換算)×内申の比率 ÷(当日1点あたりの換算値0.2×学力検査の比率)で計算。小数点以下は四捨五入。比率は2:8〜8:2の範囲で学校ごとに決まり、内申8:学力2の学校では400点分になります。
同じオール4でも、どの学校を受けるかで、背負う差が4倍以上変わります。
内申に自信がないほど、比率で学力検査が重い学校が組み合わせやすくなる。逆もそのまま成り立ちます。
自分の志望校の比率は、神奈川県が公表している入学者選抜選考基準で学校ごとに確認できます。
定員の1割は、内申を使わずに選考される
第1次選考で決まるのは定員の90%まで。残りは第2次選考です。
第2次選考では、評定(135点の内申)を使いません。
代わりに使うのは、中3の通知表の観点別評価「主体的に学習に取り組む態度」です。9教科をA=3点・B=2点・C=1点で数えて27点満点。
これを学力検査と、学校ごとの比率で合算します。
内申が届いていなくても、当日の点数で入る道が制度として1割ぶん用意されている、ということになります。
中2の45点は、もう動かせないか
中2の成績が3分の1と聞くと、中2の通知表が悪かった時点で終わった気がしてきます。
数字で見ると、そうでもありません。
中3は2倍なので、中3で評定を1つ上げると内申は2点動きます。中2の1点差は、中3の半分の重さです。
中2がオール3で中3がオール4なら、27+72=99点。中2がオール4で中3がオール3なら、36+54=90点。
同じ「3と4が1年ずつ」でも、中3に4が来るほうが9点上です。
私立の併願では、同じ成績が別の物差しで測られる
神奈川の受験は、公立1校+私立の併願で組むのが一般的です。
私立の出願基準は公立の135点方式とは別で、多くが中3の素の評定(5科や9科の合計)で示されます。
Eduriaは首都圏の私立高校230校の出願基準923件を集計しました。5教科合計の基準の中央値は20点。5教科すべて4なら届く高さです。
集計の中身は私立高校の内申基準、単願にすると何点下がる?にあります。
公立の比率で背負う差と、私立の出願基準。同じ通知表を2つの物差しで見ておくと、組み合わせが作りやすくなります。
まとめ
- 内申は135点満点:中2の45点+中3の45点×2。実技の倍率はない
- オール4は108点:オール5との差は27点(100点換算で20点)
- 差の重さは学校しだい:当日25点分の学校から100点分超の学校まで
- 1割は内申なし:第2次選考は評定を使わず、当日と中3の観点別評価
- 中3は2倍:中3で1つ上げると2点。挽回の効きは中3のほうが大きい
次にやること — 気になっている高校を入学者選抜選考基準で引いて、内申と学力検査の比率を見てみてください。比率が分かると、いまの内申で何点分を背負うのかが上の表から読めます。
※選抜方法・比率は年度ごとに更新されます。最新の選考基準と特色検査の概要は神奈川県のページで公表されます。この記事の仕組みの説明は令和8年度(2026年度)入学者選抜にもとづいています。
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